ジェローム・ダンブロシオ(バージン)は『La Libre(ラ・リブレ)』紙とのインタビューで、チームメートのティモ・グロックに対抗するため、まだまだ学習中であると語った。
今年F1にデビューしたダンブロシオはベルギー出身の25歳。速さの違いはチームメートのグリッドポジションでおのずと分かるものだが、ここまでベテランのグロックには、はっきりと差を付けられている。
「土曜日の速さが僕の課題だ」と、ダンブロシオ。
グロックは2004年にジョーダン(現フォース・インディア)でデビュー、その後2008年と2009年は資金豊富なトヨタで走り、昨年、新チームのバージンに移っている。
「彼の速さは、バレンシアやカナダのようなグリップが少ない故にブレーキングが難しいサーキットで際立っている」
「そのようなコンディションでさらにコンマ数秒をつめるためには、さらに学ぶことがある。しかし、彼のほうが速いと認めるのは恥ではないよ」
「それより、レース中は安定して彼のタイムと互角に走れているのがスゴイよね」とダンブロシオはチームメートとの違いを分析する。
バージンは来年に向けて力を蓄えるため2011年の開発予定をあきらめる構えと報じられているが、ダンブロシオによると、今季の競争力を上げようとチームは「多くのこと」に挑戦しているという。
「最後尾では終わりたくないよね」というダンブロシオ。ランキングで最下位から脱出するバージンの戦いは、まだまだ続く。