フェリペ・マッサが、フェラーリとの現契約が満了となる2012年末以後も同チームに残留する可能性が少なくなってきた。
フェラーリ夏のマスコミ・イベントでチーム代表のステファノ・ドメニカリは、現フェラーリドライバーであるフェルナンド・アロンソの次期チームメートには「才能ある伸び盛りの若手」が良いとの方向性を示したのだ。
今のところその先頭を行くのは、GP2で戦うフェラーリ育成ドライバーのジュール・ビアンキと、フェラーリの育成プログラムに参加しながら、ザウバーで小林可夢偉のチームメートを務めるセルジオ・ペレスだ。
また、ルイス・ハミルトンがマクラーレンから移籍して再びアロンソとペアを組む可能性について問われたドメニカリは、こう答えている。
「そのことを検討することは、短期的にも長期的にもないだろうね。未来のフェラーリは、実績ある経験豊富なドライバーと、これからを感じさせる有能な若手が正しい組み合わせだと信じている」
アロンソの契約は少なくとも2016年末まで延長された。
アロンソは言う。「フェリペをチームメートに持ててすごくうれしい。仕事上の付き合いはすこぶる良好だよ。もしいつか別人がやってくるとしたら、たとえそれがハミルトンでも、僕は問題ないね」
その一方でドメニカリは今季のマッサについて、戦いぶりが良くなったようだとも語った。
「1周の速さを持つドライバーだ。(しかし)決勝では多少、安定性を向上させる必要があるかもしれない。そうすれば、少なくとも向こう1年半、彼はわれわれのドライバーだ」