F1ではハンガリーGP終了後から次のベルギーGP(8月28日決勝)までのおよそ1カ月間の夏休みと共に、全チームのファクトリーも2週間の休業が義務化されており、この2週間の間はメール利用も許されていない。
不便なのでは? とも思えるが、メルセデスGPのチーム代表、ロス・ブラウンはこの8月の休息は大歓迎のようだ。
「これは各チームが考え出した最高のアイデアのひとつだよ。年明けからずっとプレッシャーを感じながら全力で働き、移動も多かったんだからね」と、ブラウンは『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』にこのように語った。
また、トロ・ロッソのチーム代表、フランツ・トストも次のように説明している。
「風洞などの設備メンテナンスだけは許されているが、それも第三者の会社に委託しなければいけないんだ」
この2週間のファクトリー閉鎖は、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟の)の公式なレギュレーションではなく、F1各チームが紳士協定にもとづき約束を交わしたというものだ。『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』はこの協定を違反した場合は200万ユーロ(約2億円)をFIAに寄付するのではと推測している。