WRC(世界ラリー選手権)第10戦ラリー・オーストラリアが、8日(木)から11日(日)にかけて行われて、フォードのミッコ・ヒルボネンが優勝。キミ・ライコネンは不参戦だった。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリース。
シトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームは、チームのために最後まで堂々の走りを見せ、ラリー・オーストラリアを総合10位と11位でフィニッシュしました。セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組の粘りでマニュファクチャーズタイトル争いでは余裕のリードを維持、ローブ個人も4ポイントを獲得し、シーズン終了まで3イベントを残してドライバーズタイトル争いでのトップを守っています。
約100キロを走るラリー・オーストラリア最終日は、暖かな日差しのなかのスタートとなりました。プラム・プディングというロングステージを2回走るコース設定です。コフス・ハーバーの北東に位置する森林の中、大きな木々に囲まれた急カーブの細い道を走るデイ3は、ドライバーたちにとって新たなチャレンジとなりました。
前日同様、セバスチャン・オジエもセバスチャン・ローブもリスクは冒しませんでした。無事フィニッシュして出来る限りのマニュファクチャラーズポイントを獲得することを最大の目標にしていたからです。それにもかかわらず、ローブは1回目のクラレンス・ステージでベストタイムをマーク、同コースが最後のパワーステージで使われたときも、やはり最速で走り抜けました。
最初のループが終わった時点でオジエが総合10位、ローブは総合12位。コフス・ハーバー・サービスパークでの30分の休憩を経て、クルーは前半と同じコースをもう一度走る3ステージのループへとスタートしました。
ドライバーズ、マニュファクチャラーズ、双方でライバルがパーフェクトスコアを取るだろうこと、そしてドライバーズタイトルへ向けて1番いい位置にいるドライバーに最高点を取らせたいことを考慮し、シトロエンはオジエに対し、最後から2番目のステージでローブに順位を譲るよう指示を出しました。これはマニュファクチャラーズタイトル争いには影響を与えませんでした。シトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームの2台はワークスチームのなかでは6位と7位となり、それぞれポイントを獲得しました。
ラリー・オーストラリアの最後を飾るのは1位から3位までにボーナスポイントが与えられるパワー・ステージです。ローブは狙いどおりベストタイムを叩き出し、3ポイントを獲得しました。今回手にした4ポイントを加え、ラリー・フランスを前にローブは依然としてミッコ・ヒルボネンに15ポイント差のトップとなっています。
「金曜日に一旦リタイヤしてから、失うポイントを少なくするために全力を尽くしてきた。マニュファクチャーズタイトルのポイントを稼ぐためにラリーを走りきることはもちろんだけど、自分自身のためにパワーステージでの優勝を狙った」とローブは語ります。
「強いDS3 WRCでレースに復帰することができて、今回もメカニックのみんなには本当に感謝している。オジエも同じ気持ちだと思うよ。僕たちはダメージを最小限におさえることができた。気分一新、次のラリー・フランスはまた勝ちにいくよ!」
マニュファクチャーズタイトル争いで、シトロエンは2位に62ポイントの大差をつけ、首位を独走しています。