F1チーム、予算制限をめぐって対立

2011年10月13日(木)

F1チームで組織するFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)の結束がゆらいでいる。

『AS』紙が報じたところによると、レッドブルとメルセデスGPが予算制限へ不快感を示し、フェラーリやマクラーレンと対立しているという。

レッドブルについては、以前から予算制限に違反しているとの疑いがあったが、メルセデスGPも予算制限違反を疑われていると『AS』は伝えた。F1では、クルマの開発費やスタッフ数が無制限に増加することを防止するため、チーム運営のコストに上限が定められている。

しかし、メルセデスGPは現在、技術部門の大幅増強を行っている最中で、つい先日にも元ホンダF1で技術責任者を務め、最近までHRTに所属していたジェフ・ウィリス、元フェラーリの技術責任者であるアルド・コスタ、そしてルノーF1で技術責任者だったボブ・ベルの加入を発表している。

両チームの様子について関係者は「予算制限ルールの撤廃を求めて戦いたがっているように見えた」と語り、話し合いが行き詰まればメルセデスGPとレッドブルがFOTAを脱退する事態になりかねないと明かしている。

『AS』のマヌエル・フランコ記者は、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリが、FOTA代表を務めるマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュに対し、本件を今週末の韓国GPの間に解決するよう求めたと話している。

さらに、F1の最高権威であるバーニー・エクレストンも、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーとともに出席したインタビューの場で、FOTAを支援するつもりはないと明言している。

「FOTAのことは考えないようにしている」このエクレストンの言葉に、ホーナーも同調し「私もFOTAのことを考えるのに多くの時間を割いていない」と語った。

また、エクレストンはF1の公式ウェブサイト上で「FOTAは、本来ならコース上のクルマだけに情熱を注ぐべき人たちで作られている、不必要な組織だ」と厳しい言葉を放っている。

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