マクラーレンのジェンソン・バトンは、ヤス・マリーナ・サーキットで行われたアブダビGPを3番手からスタートして3位になった。
ジェンソン・バトン
「厳しいレースだったよ。KERS(運動エネルギー回生システム)に問題を抱えていたんだ。僕たちとしては、かなり珍しいトラブルだった。15周ほど走ったところでKERSが動かなくなり、コーナーの立ち上がりでのパワーだけではなく、エンジンブレーキにも影響があった」
「幸いなことに、エンジニアがKERSを再び作動させる方法を見つけたと無線で伝えてきたんだ。でも、断続的にしか作動させられなかったから、数周走るごとにハンドルのボタンをたくさん操作しないといけなかった。それに、表示が出ていなかったからエンジンブレーキが利くのかわからない状態でコーナーへ入っていったんだ。だから、どこからブレーキを踏むのか見極めるのが難しかったよ」
「それでも、僕たちがKERSのトラブルに見舞われるのは珍しいと言っておきたい。今年、(エンジンとKERSを供給している)メルセデス・ベンツは素晴らしい働きをしてきたし、彼らのKERSはF1で最高なものだからね。素晴らしいシステムなんだよ。珍しいトラブルだったし、それによって難しい走りを強いられたけど、それだけに走りきることができて表彰台に上れたのがより満足いくものになった」
「そして最後に、“いい走りだったぞルイス(ハミルトン/チームメート)!”と言いたい。彼は今日、素晴らしい働きをした。いい状態で最終戦に向かえるのはとても前向きなことだよ。新シーズンを前にして、これ以上のことはないからね」