不和と不運のシーズンを終えたハミルトンとマッサがハグ

2011年11月29日(火)

2011年シーズン最終戦ブラジルGPが行われた27日(日)に、シーズンを通じて何度となくバトル中に接触するなどのトラブルが見られたルイス・ハミルトン(マクラーレン)とフェリペ・マッサ(フェラーリ)が、「キスして仲直り」するようにとの忠告に従うかのように、レース終了後に歩み寄っていった。

先週末にイギリス『BBC』局からおふざけ賞の「わんぱく坊主」賞を受賞したこの2人は、ブラジルで今シーズンの幕が下りたときにハグを交わした。

ブラジルの主要言語であるポルトガル語でのインタビューに答えていたマッサに歩み寄る前に、ハミルトンは「彼と仲直りしてくるよ」と言っていた。

今季、コース内外を問わずぶつかり合うことの多かったこの2人の抱擁を見た人々は、笑顔で拍手を送っていた。

フェラーリチーム代表のステファノ・ドメニカリは2人のハグについて「とてもいい光景だった」とドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語り、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは「初めから計画していたことではないんだ。ルイスが気持ちを切り替えて、一歩前に進みたいと考えただけなんだよ。2人とも大人であり、未来に目を向けたかったのではないかな」と話している。

マッサはこの件についてブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語っている。「僕はハミルトンに対して悪い感情を持ったことはないよ。この何年か、彼に対して思うのは尊敬だけさ」

「今年はいろいろなことがあったけれど、(ハミルトンが)僕のところへ来て話してくれたのはとてもクールなことだと思う。僕だったら、何も悪いことをしていないからああいった行動には出なかったよ」

ハミルトンが見せたこの行動は、心情の変化も表しているように思える。ハミルトンはデビュー以来最悪のシーズンともいえる2011年を忘れ去ることにしたようだ。

「今シーズンは、自分の力を出しきれないことが何度かあった。けれど、僕はその暗闇から抜け出して、チームが僕の認識を理解していると確信することができたんだ」

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