オーストラリアGPの主催者が、同国のクイーンズランド州で発生した洪水の被災者を支援するため、2シーターのF1マシンに乗る権利をオークションに出品した。
オーストラリア北東部で大規模な洪水が発生し、クイーンズランド州で大きな被害が出た。これを受け、各方面で支援の動きが始まっているが、3月下旬に開催予定のオーストラリアGPも被災者支援に乗り出した。
オーストラリアGPは、インターネットのオークションサイト『eBay』で、オーストラリアGPの際に2シーターのF1に乗る権利を17日(月)に出品。このオークションの収益は、全額が洪水の被災者支援のため寄付されるとのことだ。
使用される2シーターF1マシンには、700馬力以上を生み出すV10エンジンが搭載され、最高速度は時速300kmを超えるという。
このオークションに参加できるのは、オーストラリアとニュージーランドの居住者のみだが、18日(火)の段階で、入札額は9,100豪ドル(約74万8,000円)になっている。このオークションは、1月27日(木)まで続けられる予定だ。
オーストラリアGPコーポレーションのアンドリュー・ウエスタコットCEOは、次のようにコメントしている。
「2シーターF1マシンのパワーを経験し、時速300km以上の世界を体験することは、通常ではお金で買うことのできないチャンスだ。それなので、この驚くべきチャンスをオークションへ出すことにより、クイーンズランドの皆さんへの大きな支援を集められると期待している」