レッドブル「スタートでのKERSが重要」

2011年02月01日(火)

レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューイは、今年F1に復活するKERSのパフォーマンスがタイトル防衛に向けて重要な要素になると語った。

KERSが初めてF1に導入されたのは、2009年のことだった。この年、レッドブルはシーズン前にKERSを搭載してテストを行っていたものの、結局はレースにKERSを搭載することはなかった。決して小さくはないKERSシステムを搭載した場合、重量面で不利になると指摘されていたほか、空力面での影響も大きかったとされている。

ニューイによると、さまざまな影響を考慮した結果、当時はKERSを搭載せず、ほかの分野の開発に集中するという結論に至ったようだ。しかし、特にレーススタート時にはKERSによって加速が有利になることが多く、ニューイも『Autosport(オートスポーツ)』で次のように語った。

「今年は間違いなくマクラーレンやフェラーリ、メルセデスGPといったチームがKERSを搭載し、非常に高い競争力を見せるだろう。そのため、スタート時のパフォーマンスのためだけにも、KERS搭載に取り組む必要がある」

さらにニューイは、2011年型車RB7が、2009年マシンRB5から着実に正常進化を続けてきたクルマであるため、RB5から重ねてきた開発を存分に生かせると自信を見せた。

「(今年の)クルマは、RB5から続く系統の第3世代だ。それなので、同じファミリーの中でさらに開発を進めたものだと言える。ルール変更にクルマを対応させた。KERSを搭載し、シングルディフューザーに戻し、ほかの細かいルール変更にも対応している」

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