ドイツ人ドライバーが増えたことで、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア/リザーブドライバー)が、F1にとどまることが難しくなったという。
このように主張するのはドライバーのマネジャーとして有名なウィリー・ウェバーだ。昨年、ルーキーであるにもかかわらずヒュルケンベルグがブラジルGPでポールポジションを獲得するのを見守ったウェバーは、ヒュルケンベルグの新しいチームを探すことに躍起になっている。
今シーズンにスポンサーを失い財政的に苦しいウィリアムズは、ヒュルケンベルグの後任に十分に財政支援を受けているパストール・マルドナードを据えたため、ヒュルケンベルグはウィリアムズから離脱。2011年は、フォース・インディアのリザーブドライバーに追いやられた。
昨年はF1界に7人ものドイツ人ドライバーがいたが、今年はヒュルケンベルグとニック・ハイドフェルドがレースシートを失い、5人になった。
ウェバーはスイスの『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』に、「ニコ(ヒュルケンベルグ)はれっきとした資質があるが、ほかの多くのドイツ人ドライバーと市場を分かち合わなくてはならない」と語り、次のように説明した。
「ケーキのようなものだ。7人に取り分けなければならないとき、自分の取り分は少なくなる」
ヒュルケンベルグもハイドフェルドも、ロータス・ルノーGPに所属し、最近ラリーで重傷を負ったロバート・クビサの代役候補とみられている。