F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)が、5月末に行われるモナコGPでのDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)禁止を検討していることが明らかになった。
DRSは、レースのショー的要素向上ため、追い抜き増加を目的に今年から導入されたシステム。走行中にリアウイングの角度を変えることで空気抵抗を抑え、最高速を高めて追い抜きしやすくするものだ。フリー走行や予選では自由に使用できるが、決勝では前を走るクルマの1秒以内に近づいた場合に限り、指定された区間のみで使用できる。
『Autosprint(オートスプリント)』によると、曲がりくねってコース幅も狭いモナコでは、DRSを使用した場合には危険だという意見があるという。また、モナコのコースにはストレートらしいストレートが少ないことから、DRSの効果も低くなると予想されている。
さらに『Autosprint(オートスプリント)』は、DRSを自由に使用できるフリー走行や予選で危険性が高まるとしており、もし使用が許可される場合、高速で駆け抜けるトンネル区間で使用することが最も論理的だと加えた。
「(次戦の)トルコGPでドライバーやチームと話し合った後に、FIAが最終的な判断を下す」と『Autosprint(オートスプリント)』は伝えている。