マクラーレンのジェンソン・バトンがモンツァ・サーキットで行われるイタリアGPに向けた意気込みを語っている。
「レースに向けてクルマの最適なパッケージを見つけるための空気抵抗と、ダウンフォースの妥協点を見つけ出すのが難しいんだ。去年、僕とルイスは異なる選択をした。ルイスはダウンフォースを少なくした直線重視のセッティングにして、僕はストレートスピードを削ってよりグリップを得られる仕様にした。確かに僕のラップタイムは良かったけど、前を走っているクルマを攻められるチャンスはほとんどなかった。ストレートスピードが十分じゃなかったから、ブレーキングで勝負ができるほど近づくことができなかったんだ」
「でも今年は少し違ってくると思うよ。2つのDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)区間があるレースだ。そして、その区間では追い越しの可能性が生まれてくる。1つ目のDRS区間は興味深いだろうね。コース幅が狭くて進入速度が速いアスカリ・シケインのブレーキングでの追い越しはいつも、とても難しい。だから、そのコーナーの進入でDRSがどれくらい上手く働いてくれるかが見ものだね。すごく豪快なマシンの動きが見られるかもね!」
「より堅実な追い越しのチャンスは2つ目のDRSゾーンにあると思う。簡単ではないけど、最終コーナーのパラボリカで前のクルマにしっかりと付いて行って、スタート・フィニッシュラインに向けてDRSを使うんだ。上手く行けば、第1コーナーの進入で追い越すことができるだろう。DRSは前のクルマを追いかけている立場のドライバーにとっては大きな武器だよ。そしてそれがレースをとても面白い展開にするかもしれないね」