チーム・ロータスのヘイキ・コバライネンが、鈴鹿サーキットで行われる日本GPに向けての意気込みを語った。
ヘイキ・コバライネン
「日本と韓国でのレースに向けてシミュレーターで少し作業するために、月曜日(9月26日)にシンガポール(前戦の舞台)をたって、いったんヨーロッパに戻ったんだ。僕たちにとってシンガポールはとてもうまくいったよ。新しいフロアとディフューザーがどういう成果を上げたか、そして僕たちが週末を通して発揮できたパフォーマンスについて、かなりいい感触を得ることができたからね」
「次は鈴鹿だね。鈴鹿はドライバーみんなが楽しみにしているところだと思うし、F1における素晴らしい瞬間(チャンピオンの決定や名バトル)を数多く生み出したサーキットだ。ほとんどのドライバーが特に130R(13コーナー)はすごいと言うだろうね。時速300キロ以上で130Rに突っ込んでいくのはかなりすさまじいものがあるし、しかも少しでもタイムを失わないようにしなくてはいけないんだ」
「でも、僕が鈴鹿サーキットで最高だと思うのは1コーナーら7コーナーまでの第1セクター全体。1コーナーから2コーナーへと高速で入っていき、このポジティブ・キャンバー(※)となる区間では、スピードを保ったままクルマの性能を最大限に引き出す必要がある。そして3コーナーから7コーナーまで駆け抜けるわけだけど、そこは1年を通してのレースの中でも最高な連続コーナーだよ」
※F1では通常、前輪を内側へ傾け、正面から見ると「ハ」の字になるよう装着する。これは、コーナリング時にタイヤが最適な状態で接地することを目的にしたもので、「ネガティブ・キャンバー」と呼ばれる。しかし、遠心力が強く働く高速コーナーなどではタイヤが外側へ傾いてしまい、最大限のグリップを得られなくなってしまう。この状態を「ポジティブ・キャンバー」と呼ぶ。