マーク・ウェバー(レッドブル)が、ラリーのクラッシュで重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)に対し、リハビリには忍耐が必要だとアドバイスした。
クビサと同じように、ウェバーも趣味でスポーツに興じている際、事故にあって負傷した経験を持っている。2009年シーズン開幕前には、マウンテンバイクで交通事故にあって足を複雑骨折。また、タイトルを争っていた2010年シーズン終盤にも、マウンテンバイクで転倒して肩の骨を折っていた。
しかし、ウェバーは今でもマウンテンバイクが好きだと語っており、自身のケガについてはこうコメントした。
「ロバートに比べたら、指先をちょっと切った程度だね」
すでにクビサは、今年中にF1へ復帰したいと語っている。しかし、シーズンオフに足を複雑骨折しながらも、一度も欠場することなく、レースに出場し続けたウェバーは、復帰に向けたトレーニングでは忍耐が大切になるとクビサに助言している。
「僕たちは、リスクに対する認識が一般の人とは違うんだよ」とウェバーは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ語り、さらに続けた。
「まず何より、ロバートは自分が幸運であったことを感謝するべきだね。あんな事故を経験して生きているなんて、それだけでもすでに神からの贈り物だよ」
「彼はこれから、いいこともつらいことも経験していくことになる。トレーニングをして3日間順調だったら、最悪な1日を過ごしたりするんだ。そして、トレーニングの成果が出るのかと疑うようになる」
「彼は忍耐強くなる必要があるよ。レーシングドライバーにとっては、最も苦手なことなんだけどね。僕たちは過剰と言えるくらいアクティブだし、彼はF1と同じように、毎日進歩を確認したがると思う」
「ジックリと時間をかける必要があるんだ」