2011年のF1開催カレンダーにはバーレーンGPを日程変更して開催する余裕がない、とノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)が25日(金)に語った。
シーズン中盤の時期はバーレーンの気候が厳しく開催は難しいため、シーズン終盤のアブダビGP付近にバーレーンGPが組み込まれる可能性が最も高い。
しかし、この日程でバーレーンGPを実施すると、3度もヨーロッパを往復しなければならない。3週連続で3戦遠征となるため、F1はかつてない厳しい旅程を強いられる。
「すでに決定したカレンダーの途中でちょうどいいすき間を見つけるのは非常に難しい」とのハウグの発言を『SID通信』が伝えた。
どうやらハウグは3度も行ったり来たりするのは気が進まないようだ。
「実現性が高いとは思わないよ。何よりもまずスタッフのことを考えなければならない」
また、ヴァージン・レーシングのティモ・グロックは次のようにに語っている。「ドラバーは(その日程でも)できるだろう。僕にとっては問題ない。けれど、チームとメカニックにとっては不可能なほど難しい」
「決定権を持つ人たちが決めることであって、その決定権を持つ人にチームも含まれているからね」
一方でレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはもっと前向きに事態をとらえているようだ。
「対応は難しくなるだろうね。けれど、不可能なことなどないよ」ホーナーは『BBC』に語っている。