WRC第4戦ヨルダン・ラリー、セバスチャン・オジエが優勝 キミ・ライコネン6位

2011年04月19日(火)

WRC(世界ラリー選手権)の第4戦ヨルダン・ラリーが4月14日(木)から16日(土)にかけて行われ、シトロエンのセバスチャン・オジエが優勝。キミ・ライコネンは6位となった。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリース。

ヨルダン・ラリーでは、全世界にテレビ中継された最終パワーステージで、シトロエン・トタル・ワールドラリーチームのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が勝利をもぎとりました。2位との差はわずか0.2秒。 WRC(世界ラリー選手権)史上、最僅差(きんさ)での優勝でした。セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組は3位に入り、ドライバーズタイトル争いで単独トップに躍り出ました。マニュファクチャラーズポイントではシトロエンとフォードが同点で並び、激しいデッドヒートを繰り広げています。

115キロのスペシャル・ステージからなるデイ2は、セバスチャン・オジエ、セバスチャン・ローブ、ヤリーマティ・ラトバラ、ペター・ソルベルグの4人のドライバーが優勝を激しく争う展開となりました。ローブはヤクルト(SS13)で最速タイムを出し、存在感を見せつけましたが、ヤリーマティ・ラトバラの必死の追撃に3位へと下がってしまいます。

昼の時点でオジエはラトバラにまだ20秒ほど差をつけていました。「最初のステージは速いペースで行ったけど、ローブのタイムを見てこれは次からもっとプッシュしていかなきゃ、と思った。何とか最高の走りが出来て、予想通りのリードもある。でも十分とは言えないね。優勝するには、最後まで思い切り踏み込んでいかなきゃいけない」

一方ローブは、「これといった失敗をしたわけではないけど、思い切りいこうとしたときに小さなミスがいくつか出てしまった」と振り返ります。「コーナーの多いところでもっと速くいけると思ったのにタイムロスしてしまったので、セットアップを変更しようと思う。最後の最後まであきらめないよ」

SS15で ホイールのトラブルに見舞われ10秒ほどロスしたペター・ソルベルグは、SS17でコースアウト、リタイヤとなりました。これで予想外のアクシデントさえなければ、表彰台に上る顔ぶれはオジエ、ローブ、ラトバラに絞られました。問題は順位です。

SS17からSS19までの3ステージではラトバラが連続してトップをとり、パワーステージを前についに0.5秒差でオジエをおさえて総合トップに立ちました。ローブは3位死守が賢明と判断、守りに入ります。これで勝負はラトバラとオジエの一騎打ちとなり、二人は最終ステージにすべてをぶつけました。そして、オジエは最速タイムを叩(たた)き出し、結果ラトバラを0.2秒差でおさえて優勝したのです。

「セバスチャン・オジエがまたびっくりさせてくれました! ラリー・ポルトガルから3週間、文句なしの結果です。DS3WRCがまたもやスピードと安定性の両面で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことも大きいですね」と、シトロエン・レーシングを率いるオリビエ・ケネルは振り返ります。「出走順の関係から難しいレース運びを迫られたセバスチャン・ローブのパフォーマンスにも満足しています。今回表彰台に上ったことで、ローブはドライバーズタイトル争いのトップに立ちました。これが何より大事なことです」

「とにかくプッシュしていったけど、今日のラトバラには苦しめられた」と、優勝したオジエは述べています。「ラトバラの猛追には、もうお手上げかと思ったよ。最終ステージは、リバースオーダーのおかげで路面状態もよく、同じ条件で闘うことができた。苦しかったけど、最後まで勝ちにこだわって走りつづけた。そしたら幸運の女神が微笑(ほほえ)んでくれた! こんな僅差(きんさ)でラリーの勝負がつくなんて考えられないけど、パワーステージの最高ポイントもしっかり手に入れることができた。これでタイトル争いにも復帰できたし、これからが楽しみだよ」

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