トロ・ロッソのリザーブドライバーを務めるダニエル・リチャルドが、7月10日に決勝の行われる次戦イギリスGPで、F1デビューを果たすことに決まったようだ。リチャルドの母国オーストラリアの各メディアが報じている。
リチャルドは、レッドブルの育成ドライバーであり、レッドブルが抱える若手ドライバーの中で最も将来有望だと言われている。今季はレッドブルの兄弟チームであるトロ・ロッソのリザーブドライバーとして、金曜のフリー走行1回目に出走してきた。
オーストラリアでの報道によると、イギリスGPでリチャルドは、ナレイン・カーティケヤンの代わりにヒスパニア・レーシングから出場するようだ。ヒスパニア・レーシング(HRT)にこの件のコメントを求めているが、現在のところ、HRTから正式なコメントは出されていない。
昨シーズン終了後に行われた若手テストで、速いタイムをたたき出して一気に注目を集めたリチャルド。来季のF1デビューは確実とも言われていたが、トロ・ロッソの現ドライバーであるハイメ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミも、今季はいいパフォーマンスを見せており、トロ・ロッソのシート争いが話題になっていた。
リチャルドは、7月1日(金)でようやく22歳になる若手ドライバーだが、数日前にはレッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコが、リチャルドのF1デビューは近いと示唆していた。
「シミュレーターでもフリー走行でも、彼の結果は非常にいい。しかし、彼がレースでどんな走りをできるのか見極める必要もある」とのコメントをマルコは残している。