2008年シーズンを最後にF1から去ったキミ・ライコネンが、ロータス・ルノーGPからF1に復帰する望みは完全に絶たれてしまったのかもしれない。
2007年の最終戦に1ポイント差で逆転チャンピオンになったライコネンは現在、WRC(世界ラリー選手権)とNASCARに参戦しているばかりか、今週前半にはプジョーのル・マン参戦車をテストした。WRCとNASCARは、共に市販車ベースに改造した車両で戦われるレースカテゴリである。
ライコネンがロータス・ルノーGPからF1に復帰するといううわさは、チームがルノーF1と呼ばれていたころから、いく度となく取りざたされてきており、ライコネン自身は今も2012年のF1復帰を肯定も否定もしていない。
しかし、ロータス・ルノーGPからの復帰説については、昨年ライコネン自らが同チームには一切興味がないと話していた。
ロータス・ルノーGPのチーム代表兼マネジングディレクターであるエリック・ブーリエは、ドイツメディアに「キミについて話すつもりはない。彼には興味がないんだ」と辛らつなコメントをしている。
ロータス・ルノーGPのレースドライバーであるビタリー・ペトロフは、チームと来季の契約を交わしているが、もう1人のドライバーは決まっていない。候補として考えられているのは、2011年シーズン開幕直前に大ケガを負い、復帰時期が未確定なロバート・クビサ、ニック・ハイドフェルドに代わりベルギーGPからレースに出場しているブルーノ・セナ、あるいはサードドライバーのロメ・グロジャンの3選手だと見られている。