バレンシア、バルセロナとスペインGPの交互開催を検討か

2011年10月01日(土)

市街地コースで知られているスペインのバレンシアが、2014年以降バルセロナと1年ごとにグランプリを開催する可能性が強まってきたと報じられている。

F1は1カ国1開催という原則がある。しかし、スペイン国内ではバレンシア(ヨーロッパGP)のほかにもバルセロナのカタルーニャ・サーキットでスペインGPも開催されており、F1の最高権威者バーニー・エクレストンはこの原則を守るべきだと過去にコメントしている。

カタルーニャ・サーキットの代表が開催費用の引き下げを求めている一方で、バレンシア側は開催日程を早める要望を出すなど積極的にアピールしてきたという背景があり、一時は来年度のスペインGPはバレンシアで開催されることになるのではとのうわさも出ていた。

今回、バレンシア州のスポーツ担当大臣ドロレス・ジョンソンは、バレンシア市長のリタ・バーベラとの会合の後『EFE通信』に対して、バレンシアは既存の契約(毎年レースを開催する)を2014年まで順守し、2014年以降は「最良と言える条件」を受け入れると語った。

スペインのメディアは、このジョンソンのコメントをバレンシア側がバルセロナとのスペインGP交互開催を検討していることを示唆しているものと解釈している。

この件のように常設サーキットが市街地コースによって開催を危うくされることに対して、レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイも心配しているようだ。

「バルセロナがバレンシアに負けてしまう可能性があるようだね。万が一バルセロナでの開催がなくなったら悲劇だ」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース