トロ・ロッソ、2012年のドライバーはレッドブルグループから

2011年11月04日(金)

トロ・ロッソの代表を務めるフランツ・トストは、2012年のドライバーがレッドブルのドライバー育成プログラムに参加していない者になることはないと明言した。

現在トロ・ロッソのレースドライバーであるセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリの他に、レッドブル期待の若手で現在HRTにレンタル移籍中のダニエル・リチャルド、さらに今年のフォーミュラ・ルノー3.5で総合2位になったジャン・エリック・ベルニュも2012年のドライバー候補と考えらえている。

「来年のわれわれのドライバーは2名ともレッドブル出身者になる。これは100%間違いない」とトストは『Sportwoche(シュポルトヴォッヘ)』誌に伝えた。

そして「レッドブルがウチのチームに予算を付ける理由と目的はそこにある。われわれの仕事はレッドブルのドライバー育成プログラムに参加している若いドライバーたちをF1の世界に迎え入れ、ゆくゆくはレッドブル・レーシングへ移籍するための訓練の場を提供することだ」と語った。

しかし、2006年にトロ・ロッソがミナルディを買収してF1に参加を始めて以降、今シーズンも圧倒的な強さを見せつけている最強チームのレッドブルへの移籍を果たしたのは、史上最年少で2年連続世界王者となったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だけだ。

「それに関しての理由はいたってシンプルだ。第一に彼(ベッテル)は他のドライバーよりも才能に恵まれている。同時により自分に厳しく、より多くの情熱をこのスポーツにもたらしている。さらに彼は、革新的でもあり彼自身の力をより引き出すために色々な提案を受け入れることに対して、よりオープンで柔軟だ。だからこそ、ワールドチャンピオンになれるんだよ」とトストは語った。

「各々の成長過程の中で、あまりにも多くのドライバーがF1に昇格した時点で“ついにやり遂げたぞ”と思っている。実際のところ、そこから厳しい道のりが始まる。それ以前のことなんて幼稚園での出来事みたいなものだ。F1の世界ではF1にすべてを捧げなければならない。100%すべてだ。しかし、それができているドライバーはほとんどいない」と締めくくった。

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