ジェンソン・バトン「最終戦の最終ラップまで攻め続ける」

2011年11月22日(火)

マクラーレンのジェンソン・バトンが、サンパウロのインテルラゴス・サーキットで行われるブラジルGPに向けた意気込みを語った。

ジェンソン・バトン
「インテルラゴス・サーキットに来るといつも歴史の重みに圧倒されるんだ。カルロス・パーチェ(※)の銅像が建っているし、多くの偉大なドライバーがここで生まれた。その中にはもちろんマクラーレンの伝説的なチャンピオンとも言えるエマーソン・フィッティパルディやアイルトン・セナも含まれているからね。本当に特別な場所だと思うよ。それに、満員の観客がグランドスタンドから見下ろす中、すり鉢状に広がるサーキットを走り抜けていくのは本当に最高な気分さ」

「インテルラゴスは肉体的にも厳しいサーキットなんだ。とにかくコーナーが多く、勾配の変化も大きい。今ですらこんなに大変なのに、今よりも2倍の距離が同じ面積に押し込められていた1970年代はいったいどんな感じだったのか、想像もつかないよ。左回りとなるサーキットはここ以外にもあるんだけれど、路面のデコボコや、勾配、それからコーナーの通過速度という要素が、時計回りに慣れている首の筋肉にかなりの負担をかけるんだ」

「今回はKERS(運動エネルギー回生システム)がかなり重要な役割を担うと思う。スタートラインから1コーナーまでの距離が比較的短いからね。それから最終コーナーを出ると長い登り坂が待ち構えているから、かなりのパワーが必要になるよ」

「もし1コーナーに入る所で追い抜くことができなかったら、ホームストレートで十分に近づいて、4コーナー前にある短い直線でDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使って追い抜けるんじゃないかな」

「前戦のアブダビGPで、チャンピオンが決定してもマクラーレンは攻め続けるという姿勢を証明することができたと思う。もちろん次のブラジルGPも今シーズン4度目となる優勝で締めくくりたい。そのためには最終戦の最終ラップまで攻め続けることになったって構わないよ」

※ホセ・カルロス・パーチェ:1970年代に活躍したブラジル出身のF1ドライバー。インテルラゴス・サーキットの正式名称は、パーチェの功績を称えてアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェになっている

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