ヘイキ・コバライネン、2012年のチーム残留を主張

2011年11月30日(水)

ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス/2012年シーズンよりケーターハムへ名称変更)が現在の所属チームから古巣ロータス・ルノーGP(コバライネン所属当時の名称はルノー)へ移籍するとのうわさをはっきりと否定している。

古巣の元チーム代表フラビオ・ブリアトーレのマネジメント下にありながら、コバライネンは2007年に当時のルノーからF1デビューを果たし、1年後にフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)とシートを交換する形でマクラーレンへ移籍した。2007年シーズンからマクラーレンへ移籍したフェルナンド・アロンソはデビューしたばかりのチームメートのルイス・ハミルトンとの対立もあり、移籍から1年で古巣ルノーへ復帰したため、コバライネンはアロンソのシートを追いかけるようにチーム間を移籍していった。

2010年シーズンにはジェンソン・バトンのマクラーレン加入を受けてケーターハムへ移籍し2年を過ごしたコバライネンは、2012年シーズンもケーターハムとの契約が残っている。2011年シーズン最終戦が行われたインテルラゴス(ブラジル)では、けがにより今季参戦を断念したロータス・ルノーGPのロバート・クビサが来季開幕戦での復帰を見送ったとの報道を受けてコバライネンのルノー復帰が取りざたされていた。

来季のドライバーラインアップについてロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエはスペインの『Marca(マルカ)』紙に次のように語っている。「(レースドライバー候補の)リストは長いんだ」

「他のチームに所属しているドライバーの中にも、現在の契約を破棄したいと願っている者がいる。だから、候補者リストはとても長いんだ」

しかし、ドイツでの報道によればコバライネンは「僕は来年もロータスとの契約があるから、ケーターハム(現チーム・ロータス)に残るよ」と話している。

暫定的ではなく(長期的で)明確なチームリーダーの存在を求めるブーリエの姿勢は、クビサがロータス・ルノーGP以外のチームからF1復帰するとのうわさとも関連付けられている。

クビサの復帰に関してブーリエは含みを持たせた発言をしている。「中期的な関係の構築も含めて、クビサのF1復帰の可否を知る必要がある」

「2013年に他のチームで走るオプションを残した契約にクビサがサインするなら、彼のためにシートを残すことはないだろう」

クビサが復帰時に所属するチームとしてうわさがあるフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、このうわさを否定しながら、様々なドライバーの名が挙がる状況を皮肉っている。

「昨年の2月からフェラーリのドライバーに関する話をしているね。来年あたりには、(MotoGPライダーの)バレンティーノ・ロッシの話が再燃するのかな」

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